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睡眠障害

睡眠障害とは

睡眠障害は、なかなか眠りにつけなかったり、適度な睡眠時間がとれなかったり、朝さわやかな気分で起きられなかったりする疾患です。

 

睡眠は生命維持に必要なプロセスで、睡眠サイクルの適切なバランスがないと、反射の鈍りや認識能力の低下を引き起こし、さらには免疫系の低下をもたらし、線維筋痛症、慢性痛、うつ病、幻覚、精神病を発症する可能性があります。睡眠障害を持つ患者は、仕事中にケガをする危険、不妊症、脳卒中、高血圧、糖尿病などにかかる危険も増大します。

 

70種類以上の睡眠障害が定義されていますが、ここでは不眠症、睡眠時無呼吸、ナルコレブ シー、慨日リズム睡眠障害の4つを取り上げます。

 

不眠症:眠りにつくこと、眠り続けることが難しかったり、身体が休養するために必要とする十分な時間を眠 れなかったりするのが不眠症である。不眠症は、一度に4週間以内の一時的なものと、1カ月以上夜中に眠ることのできない慢性のものがあります。

 

睡眠時無呼吸:「無呼吸」とは呼吸をしていないことで、睡眠時無呼吸は、寝ている人の気道が一時 的に閉じられ、何秒間か酸素の供給がとだえる疾患です。症状は一晩に繰り返し何十回、何百回も起こり、睡 眠の質を下げます。しかしもっと重大なことは、酸素欠乏が引き起こすダメージの危険にさらされることです。閉塞性睡眠時無呼吸は、睡眠時の筋弛緩により気道を塞ぎ、酸素が吸入できなくなる問題です。酸素レベル が下がると筋肉が少し硬くなり、酸素が再び気道を通る時に大きないびきをかいたり、あえいだりします。中枢性睡眠時無呼吸は、呼吸コントロール中枢の低下を引き起こす神経の疾患です。極端なケース で は 、 睡眠時の呼吸停止から死に至ることもあります。

 

ナルコレフプンシー:この慢性の神経学的な機能障害は、ギリシャ語の「眠り」と「発作」から名付けられました。時間を選ばず、予測できない「睡眠発作」が起こり、しばしば笑いや怒りなど強い感情に反応して発現します。症状が出ると、患者は筋肉の正常な緊張を突然失う脱力発作に見舞われ、症状は数秒から30分くらい続きます。ナルコ ブレシーの患者は夜眠れないことが多く、日中に眠気をもよおすという問題が生じます。

 

慨日リズム睡眠障害:勤務時間のシフト変更や夜の睡眠不足、旅行での時差などによって引き起こされます。この疾患の短期的な問題は、過剰の眠気や、反射の低下、極度の疲労を伴う精神機能の悪化 があります。 長期的な問題では、うつ病、その他の身体的、精神的疾患などが睡眠欠乏によって引き起こされる可能性があります。

自他覚症状

  • 日中の過剰な眠気。
  • イライラ、気分のむら。
  • 集中力の低下、短期記憶喪失。

一般的な治療法

睡眠障害は通常、健康的な睡眠がとれるよう生活環境を変えることで治療できます。これらは食事や運動の習慣を変えること、禁煙、寝室の騒音状態や温度の調節、その他単純な治療介入も含まれます。睡眠時無呼吸には様々な治療法があります。気道を開けるた めの外科手術か、持続的な陽性気道圧を供給する装置 (CPAP)が使用されます。睡眠時無呼吸の患者にとって、 すでにダメージのある呼吸のメカニズムを妨げる可能性の ある飲酒や睡眠補助薬を使わないことが特に大切です。

薬物治療

処方箋のある睡眠補助薬も市販の睡眠補助薬も、覚醒状態と睡眠状態の橋渡しにはなりますが、習慣化する可能性があり、まとまった十分な眠りを供給するものではありません。


マッサージをする場合

注意点

  • マッサージは、どのタイプの睡眠障害を持つ患者にとっても特に危険性はありません。

期待できる効果

  • マッサージによって、患者が睡眠サイクルの第3ステージと第4ステージに入る時間が多くなるケースが見られています。これはめったに休養した気分になれない人達にとって、注目に値する効果です。

施術者へのアドバイス

  • マッサージ師は、患者の呼吸の欠如に続く苦しそうなあえぎによって、睡眠時無呼吸の兆候に最初に気づける可能性があります。気道のコントロール中枢などに深刻な問題がある可能性があり、その問題を患者に提示することが大切です。

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