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骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、「多孔性の骨」を意味します。この疾患に罹患すると、骨が生成されるよりも早く吸収されてしまうため、骨が細くもろくなり、骨折しやすくなります。

 

カルシウムは筋収縮や凝血、神経伝達などほぼすべての化学反応において消費されています。また、カルシウムイオンは血中のpHバランスを適切に保つ役割を果たしています。摂取する食物に含まれるカルシウムが1日の必要量よりも少ないと、不足分は骨から引き出されます。海綿骨は高密度の骨よりも代謝が活発であるため、骨がもろくなると大腿骨頚部や脊椎が最も損傷を受けやすくなります。

 

骨粗髭症の主な合併症として、病的な骨の脆弱化が見られます。脊椎が薄くなることにより身長が縮み、重症脊柱後弯症の特徴的な症状である、背の丸まった状態に至ります。慢性および急性の背痛は、脊椎が変性し続けているこの段階で発生します。

 

また、骨粗鬆症の患者は容易に、もしくは何の原因もな く骨折しやす い状態にあります。こうした症状は特発性または病的骨折と呼ばれます。骨粗鬆症の一因となる疾患には甲状腺機能亢進症が挙げられます。この疾患の治療を行えば、減少した骨量を元に戻すことが可能な場合もあります。

自他覚症状

  • 進行するまで無症状のことが多いです。
  • 通常、大腿骨頭もしくは椎体に発生する特発性骨折。

一般的な治療法

骨粗鬆症の治療においては、食事療法運動が重要な部分を占めます。食事療法は、吸収が容易な形でのカルシウム摂取に重点を置いています。骨がその部位にかかる圧力に比例して再形成されるとの事実に基づいて、運動プログラムは実施されます。骨粗髭症の患者には、骨密度の増加のために、水泳やサイクリングなどの衝撃の少ない運動よりも、穏やかなウェイトトレーニングやウォーキングがより効果的です。

薬物治療

骨粗髭症を治療する薬剤としては、骨吸収を阻害する薬(ビスフォスフォネート、カルシトニンおよびエストロゲン類似体)や新しい骨の生成を促進する薬(副甲状腺ホルモン類似体)が挙げられます。


マッサージをする場合

注意点

  • 骨粗髭症の患者は、過度な圧力や打診法には耐えられません。
  • 年配の患者は同時に他の疾患に罹患している場合もあります。そうした疾患にはマッサージに際して注意が必要なものもあります。

期待できる効果

  • マッサージで骨粗髭症が完治することはありませんが、 疼痛の緩和や可動性の改善により患者の生活の質を向上させることは可能です。

施術上の注意点

  • 骨粗髭症および重症脊柱後弯症の患者は、施術台での快適な体勢を保つために、クッションなどによる支えを必要とする場合もあります。

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