· 

からだを元気にするハッピーホルモンって?

ハッピーホルモンで免疫力をアップ!

配偶者に先立たれたり、子供が独立して実家を離れたりで近年、ご高齢になってからの孤立が増えています。孤立はストレスを増加させ、免疫力を弱め、心臓にも悪影響をもたらします。また孤立は新型コロナによる肺炎にも要注意です。

 

不安やストレスを癒すハッピーホルモンをご存知ですか?

 

ハッピーホルモンによって免疫力が上がったり、認知症で攻撃的だった言動や徘徊が改善されたりする例がみられます。

 

スウェーデンではハッピーホルモンをベースにしたタッチケアを医療に取り入れているそうです。さまざまな痛みがタッチケアを1週間続けたら楽になった。ガンの痛み、手の痛み、歩行困難などが毎日背中を10分さするだけで楽になったなどの症例がスウェーデンではたくさん上がっているようです。またタッチケアによって子供の問題行動なども減っている報告もあるとのことです。

 

このハッピーホルモンの名はオキシトシンと言います。日本ではあまり聞き慣れないかもしれませんが、スウェーデンでは一般人の大多数がオキシトシンの名前を知っているそうです。

 

オキシトシンのメカニズム

痛みやストレスの発生によって脳の扁桃体が反応し興奮。

痛みやストレスが悪化し、慢性的な痛みになる。

人がやさしく触れる。

オキシトシンが分泌されて、脳の扁桃体の興奮を鎮める。

 

オキシトシンの期待できる効果

睡眠作用

降圧作用

鎮痛作用

抗不安作用

認知症の改善

ホレ作用

 

野生の猿やチンパンジーなどは激しく喧嘩をした後にお互いハグをして仲直りをするそうです。ハグすることでお互いに平静な気持ちを取り戻すのでしょう。人間も昔から身を寄せ合うことで生き残ってきました。「触れる、触る、さする」ことは人間にとってとても大切なことです。

 

今、コロナの影響で人々が触れ合いたくても触れ合えない状況です。

こんな状況でもオキシトシンを分泌する方法があります。

 

それは…愛する人の声を聞くことです。ご本人が孤立しないように離れて暮らす息子さんや娘さん、またお孫さんが電話をかけてあげることによって、人とのつながりができ病気のリスクを減らすことができます。

 

顔が見えないからこそ愛する人の声が心に響きます。電話とともに柔らかいクッションや抱き枕などを用意し抱きかかえながら話すことで、触れ合い効果も出てよりオキシトシンが出やすいようです。